比叡山延暦寺根本中堂


文殊楼から根本中堂を眺める

前から気になっていた比叡山延暦寺(滋賀県大津市坂本本町)を参拝した。世界文化遺産だ。信長の焼き打ちを受けた寺であることぐらいは知っていたものの、信仰心が薄いこともあって、それほど強い関心は持たなかった。とにかく広い。

比叡山(ひえいざん)は京都と大津にまたがる標高848mの山。比叡山全域が境内で、それを3つの地域(東塔、西塔、横川)に分け、全体を延暦寺と称しているものの、延暦寺の名前を冠した建物は存在しない。なぜ、そうなのかは分からない。

延暦寺を開いたのは平安時代の僧侶の最澄(767-822)。創建年は延暦7年(788)。今から1222年前だ。お参りしたのは3塔の中心で、大講堂や戒壇院、文殊楼、阿弥陀堂などの重要な堂塔が集まる東塔。延暦寺の総本堂である根本中堂(こんぽんちゅうどう)がある。

根本中堂を正面から眺める

根本中堂(国宝)の中に入って僧侶の話を聞く。今でこそ日本仏教は各宗各派に分かれているが、その開祖の多くが若き日に比叡山で修業しており、ここがさながら「日本仏教の総合大学」の呈を示していたという。

円仁(天台宗)、良忍(融通念仏宗)、法然(浄土宗)、親鸞(浄土真宗)、栄西(臨済宗)、道元(曹洞宗)、日蓮(日蓮宗)など。文字通り「日本仏教の母山」だ。

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