「メタボリズムの未来都市展」

森タワー

「メタボリズムの未来都市展」のチケットをもらったので、六本木ヒルズの森タワー53階の森美術館に行った。高度成長時代に入った1960年代に活躍した、丹下健三など日本の建築家が提唱・推進した未来都市像を作り出す運動が「メタボリズム」(新陳代謝)。

森美術館へはエスカレーターで

建築や都市も、生物・動物同様、環境に適応しながら変貌・増殖していく必要があるとの考え方を未来都市づくりの中でどのように実践してきたかを振り返る展覧会だ。現在の都市デザインの中にも生きているはずだが、自分自身がこの分野にあまりにも無知なので、ほとんど理解できなかった。

丹下健三氏が手掛けた広島ピースセンター(現広島平和記念資料館および平和記念公園)の設計意図や南極昭和基地がプレハブ建築の元祖になったことなどは何とか分かった。とりわけ公園の南に位置する資料館をピロティ(杭)で持ち上げ、慰霊碑を中間に配し、北の原爆ドームまでの南北軸を一直線で貫いたメッセージ性の高い平和公園の設計はメタボリズムの真骨頂のような思えた。

スカイデッキはヘリポート

 

52階の展望台とは別に、54階のペントハウス屋上が「スカイデッキ」として開放されていた(追加料金300円、子供無料)。海抜270mの日本一高い屋外展望台。窓ガラスのない吹きっさらしだけに解放感を味わえるが、生憎この日はガスがかかって視界が悪かった。

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