「オクラ」の花を見つけた
実家に来ても、いつも何かに付けて慌ただしく、村の中をゆっくり歩くということはほとんどない。夏ならば、早朝に散歩をしたいと思うことはあっても、少しでも眠っておきたくて、あきらめることがほとんど。とにかく、ゆったりできないのが実家暮らしだ。別荘暮らしとは丸で違う。
同じ部落(市になってからは自治会と読んでいる)内に茅葺き屋根の家が売りに出ていると聞いたので見に行った帰り、畑の中できれいな花が咲いているのを見つけた。「何だろう」と近寄ると、スーパーの野菜売り場で見掛ける「オクラ」だった。
オクラが生っているのを見たのは初めて。最近でこそ、独特のぬめりのある舌ざわりや歯ざわり、栄養豊富な緑黄色野菜である点などがもてはやされているが、野菜としてはマイナーな存在だ。ましてや、栽培農家となると少ない。ゴーヤみたいなものだ。
「オクラ」の花がこんなにきれいだとは知らなかった。やはり、外に出ると、いろんな発見があるものだ。これだから、外を歩き回ることをやめられない。
アフリカ北東部原産説が有力。2000年前にはエジプトで栽培されていたという。とても古い野菜の1つ。アメリカに18世紀に伝わり、日本には幕末に渡来した。オクラは英語名がそのまま日本名になっている。