そば処さけ処「寿毛平」

舟盛り蕎麦(3人前、大舟)はどうみても5人分はあった

舟盛り蕎麦(3人前、大舟)はどうみても5人分はあった

 

久しぶりに新橋で飲んだ。久しぶりに蕎麦居酒屋「寿毛平」(すけへい、港区新橋2) に行った。サラリーマンを辞めてから、サラリーマンの街・新橋に行くことはあっても、そこでサラリーマンに混じって飲むことはまずなかった。

かつて勤めていた会社の仲間と久しぶりに旧交を温めることになった。場所選びを任されたので、少し迷ったが、新橋にした。東銀座からやってくる元同僚と落ち合うにはちょうど中間点になる。

お金がなかったのと、気楽にくつろげるところを考えたら、選択肢はそんなにない。寿毛平の創業は昭和51年(1976)。私が入社した次の、次の年だ。

新橋の飲み屋は星の数ほどあるが、その中で今も生き残っているのは流石だ。サラリーマンに支持されているからだ。「安くて、うまい」ことが絶対条件だ。昔は何度も来たことがある。2階の半個室(4人席)がかなり落ち着ける。

肴もうまい。「新潟・栃尾の油揚げの納豆焼き」は名物だ。

蕎麦は北海道幌加内町(ほろかないちょう)産の玄そば(そば粉)を取り寄せて自家製麺している。幌加内町観光協会によると、同町のそば畑の面積(2700ha)、生産量(2390トン超)は日本一だという。

「寿毛平」の名刺には「名代五六八つけ天そば」と書かれていた。「五六八」の意味が分からなかった。分からないと気持ちが悪い。手こずったが、「五六八」とは「いろは」と読むらしい。

「五六八」は素直に読めば、「ゴロハチ」。東北の雄・伊達政宗(1567-1636)は結婚15年目に授かった第1子を男子と思い込んでいた。それで「五郎八」の名前を用意していた。しかし、生まれたのが女子と知って、「五六八姫」(いろはひめ)と呼ばせたという。このことと関係があるかもしれないが、確認はしていない。

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