２歳になった２人

2歳の誕生日

子どもの成長は速い。老人の退化も速い。両者の距離は時々刻々、加速度を付けながら開いていく。誰もそれを阻止できない。もちろん、未来は子どものものだ。粛然とその事実を受け入れるしかない。

未熟児で生まれた双子の孫が１７日で２歳になった。最初の１年間は生まれた大学病院に頻繁に通った。親が通うのを手伝った。今では普通に生まれた子と身体的には変わらないまでに育った。

双子で、同じように育ちながら、性格で違いが出るのはどうしてなのか。穏やかでいつもニコニコしている長男と、少し神経質ながら好奇心旺盛な次男。２人の行動はかなり違っている。

家族と一緒にいることを自然に受け入れている長男の協調路線と、何か面白いことがないかと常に探し回っている次男の単独路線がときにぶつかる。負けるのはいつも身体が一回り小さい次男。個性と個性のぶつかり合いがこんな小さいときから既に始まっている。

２人のお気に入りはマイク。寝るときもマイクを離さない。子どもによって違うが、ほとんどの幼児が「お気に入りグッズ」を持っている。２人が今気に入っているのはミュージックやサウンドに合わせて先端のライトがキラキラ光る「キラキラサウンドマイク」（尾上萬＝大阪市中央区材木町＝社製）。