初夏の味「ニューサマーオレンジ」
近所のスーパーの果物売り場に並んでいたのは「ニューサマーオレンジ」(愛媛県産)。「りんごのように薄く皮をむき、白い綿状の部分ごとスライスして召し上がれ。初夏を代表するオレンジです」と書かれていた。
「ニューサマーオレンジ」という名前は初めて聞いた。かつてこの時期に食べた果物で、東京では手に入らないと思っていた「小夏」にどうも似ている。
気になったので調べたら、宮崎県が原産地のヒュウガナツ(日向夏)のことだった。「ヒョウガナツは他県では小夏やニューサマーオレンジという別称で出荷されていることが多い」(ウィキペディア)という。
ヒュウガナツはユズが突然変異したもので、味はグレープフルーツやレモンに似ている。外果皮をむいたあとのふかふかした白い皮が何とも言えない控えめな甘さで、初夏の味を提供してくれる。この時期しか食べられない。