「KOMEBUTA」

米豚のグリル 香草パン粉焼(RESTRANT KITANO)

米豚のグリル 香草パン粉焼(RESTAURANT KITANO)

 

ニシムクサムライに開催される勉強会の会場は永田町のRESTAURANT KITANO。「赤いかのマリネ初夏野菜添」の次に出て来たのがこの「米豚のグリル 香草パン粉焼」だった。一口食べてから写真を撮ったので、見苦しくなってしまった。

英語でGrilled Pork ”KOMEBUTA”with Herb and Bread Crumbsと書き添えられていた。「KOMEBUTA」に反応してしまった。とにかく聞いたことのないこと、初めて見るものには関心が向く。

日本の豚のえさは高い割合で輸入に依存し、食料自給率が40%を割り込む低水準にとどまっている。一方、国内のコメ産地では減反政策や消費減少のため、休耕田や耕作放棄地が急増している。

国内で栽培した飼料米を豚肉の産地で飼料に配合し、畜産飼料の国産化とコメ産地の活性化の一石二鳥を狙った。この取り組みを開始したのは生協(コープ)の宅配を行っているパルシステムらしい。付けた名前が「コメ豚」。コメの配合比率は現在10%だが、この比率を引き上げる努力が続けられているという。

生協組合員への提供が始まったのは2008年2月。確かに柔らかくて、さっぱりしたうま味があった。パン粉で焼いたところも工夫が感じられる。

「イベリコ豚」以外に、国内でも「鹿児島黒豚」、「平牧三元豚」、「やまと豚」、「みちのくもち豚」など銘柄豚が多いが、公的な認定制度がない。地鶏も同じだ。各地域が独自に制定し、消費者にとっては何が何だか分からない。

この「コメ豚」も生協以外に、いろんなところで使われ始めている。消費者は目先の変わったものを望んでおり、それで売れるのだから面白い。消費者が試されている。

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