1+2+2=5
大阪に住む2男が東京の会社に転職することになって、家探しのために上京してきた。週末我が家に泊まって、当たりを付けておいた物件を見て回るという。家族は夫婦と双子の女の子。
本人はそのまま新会社にあいさつのため行くというので、こちらにヘルプの声が掛かった。力になるのはもちろん家人。人手がいるかもしれないので一緒に品川駅まで付いて行った。
引っ越しは今回が7回目とかで、もうベテラン。事前に段取りを付けるのはもちろん夫人のほうで、不動産屋さんの案内で集中的に見て回るのだという。手慣れたものだ。
土曜の夜には近所に住む3男ファミリー5人が合流。いつもは2人の我が家が一挙に11人に膨れ上がった。狭いたたきは靴で埋まった。そんなに広くない家に11人も詰まると賑やかなものだ。それも4歳児1人、2歳児の双子2組の合計5人。
いすれも将来の貴重な労働者であり、年金原資の供給源だ。ぞんざいに扱うことは許されない。
それにしても、東京への人口一極集中は深刻だ。働き場が東京に集中していることが東京集中傾向に拍車を掛けている。これを止めないと地方は消滅する可能性が大きい。かと言って、人は働かないと生きていけない。働き場を求める者が東京に集まってくるのは必然だ。
地方に就労機会、教育機会、文化芸術享受機会をどう増やしていくか。これがこれからの日本にとって最大の課題かもしれない。就労機会をそれほど必要としない高齢者を地方に再配置できれば、東京の人口を減らすことができるのではないかとも思う。
移動の自由は保障されている。この自由を制限することはできない。なかなか悩ましい問題である。