メガネの聖地・鯖江

メガネミュージアム

赤いメガネは鯖江のシンボル

 

朝食を一番に食べて、ホテルをチェックアウトし、8時03分のJR敦賀行き鈍行に乗ったら、17分後には鯖江に着いた。歩くこと20分。目指したのは「めがねミュージアム」だ。

鯖江市は全国メガネフレームの95%を生産する「メガネの聖地」。フレーム生産に3Dプリンターが使われており、活用事例を知りたかったのだが、開館は10時。早すぎた。

どうしようかと迷ったが、確かにフレームづくりに3Dプリンターが使われているものの、今回の取材の主目的とは外れると判断し、あきらめることにした。鯖江の空気を吸うだけでも原稿に深みが出てくるはずだと自分に言い聞かせた。

 

鯖江が今日あるのはこの人のおかげ

鯖江が今日あるのはこの人のおかげ

 

鯖江のメガネの歴史は、「雪深く産業がない農業だけの地元の暮らしを向上させるため増永五左衛門が、大阪からめがね職人を招き、足羽郡麻生津村生野(現・福井市生野町<鯖江市に隣接>)で農家の副業として広めたことから始まりました」(HP)。

 

メガネ橋

メガネ橋

 

めがねミュージアムの入っためがね会館のすぐそばに小さな穴田川が流れており、そこに掛かった枇杷橋がめがねのモニュメントになっていた。市内には浅水川の石切橋もめがねが乗っかっているほか、三六橋の欄干はめがねフレームの形をしている。

 

 

焼き鳥屋も大型店に

焼き鳥屋も大型店に(鯖江市)

 

福井市在住の知人によると、焼き鳥の「秋吉」(あきよし)は福井県を中心に、焼き鳥チェーン店を全国展開している大手。パーティーやイベント会場では必ず出店が出ているという。

鶏肉嫌いとしては焼き鳥に関心はなかったが、焼き鳥屋と言えば、カウンターだけの小規模店を連想していたので、ファミレスみたいに大規模な焼き鳥店をみてびっくりした。

ウィキペディアによると、1959年に島川丈男氏が1人で福井市内にわずか4坪の「やきとりの名門・秋吉」を開店したのが始まりで、現在の店舗数は112店。大阪市が最多で、東京都内にも池袋、後楽園、荻窪、中野、上野、銀座など11店舗も展開している。たかが焼き鳥、されど焼き鳥というべきか。

JRの普通はやはり1時間に1本。待合室の隣にある鯖江市観光案内所をのぞいたら、同年配の職員がいたので、「メガネの聖地にしてはあまりメガネ屋がありませんね」と話しかけた。

そうしたら「鯖江は産地であって、工場で作られたメガネフレームは小売り店に卸売りされている。産地だからと言って、メガネ屋さんが町にあふれているわけではないですよ」との答えが返ってきた。

めがねミュージアムのある駅の東側は整然と区画整理されているものの、人通りも少なく、閑散としていた。先の職員氏によれば、「発展したのは駅の西側。そちらが旧市街地で、東側は8号線ができてから開発が始まった。昔は駅裏と呼んでいた」という。知らない町を歩くのはやはり楽しい。

 

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