羽田空港国際線ターミナル
羽田空港国際線ターミナルに見送りに行った。海外に行くというと、昔は成田空港から出発するのが普通だったが、東京都内から行く場合、最近は羽田出発が人気になっている。
成田より羽田のほうが近いから、どちらかかを選べるとなると、羽田出発を選びたくなるのが人情だ。騒音問題などで東京近郊に空港用地を確保できないから、住民の反対を押し切って、千葉県成田市という都心から離れた場所に開港したのが成田空港。
それが羽田のほうが便利だから、「成田空港よ、さようなら」なんてふざけた話だと千葉県知事や千葉県民、とりわわけ成田市民が怒っても不思議ではない。
しかし、実態は羽田空港の「国際空港化」が着々と進行している。羽田に国際線ターミナルができたというニュースは知っていたが、利用したことはこれまでなかった。それがファミリーの1人の見送りに行ったことで、初めて足を踏み入れた。
赴任先はシンガポール。シンガポール航空(SQ)午前8時50分発。2時間前にチェックインをしなければならないこともあって、自宅は午前5時前にマイカーで出た。
スポットアウトは8時50分ちょうど。それから遠く離れた離陸地点まで、誘導路をタクシングしていく。離陸したのを確かめるのに苦労した。
飛び立ったのを確認してから、せっかくだから、ターミナルビルの中を見学した。大江戸調のコンセプトに合わせた店作りにはびっくりした。
一番驚いたのは4階に出現した「はねだ日本橋」。長さ25m。本物のヒノキが使われているという。空港ターミナル内に本物の橋を架けたという話は聞いたことがない。
「おぐ羅」の窓から富士山が見えていた。日本有数の観光資源を日本到着と同時に見ることができるなんて羽田の競争力が強いのは当たり前だ。