マンション完成
初孫誕生を記念して植えたわが家のしだれ梅が満開で、春の匂いを放っている。その初孫も今月で5歳になった。早いものだ。こちらが歳をとるのも当然だ。あと何回梅の花を見られるのだろうか、などと考えてみたりする。
わが家の小さな庭に咲いた梅だが、庭の向こう側に3階建てのマンションが建った。昨年5月に着工し、今年2月末に完工。本日から入居が始まるらしい。目の前が駐車場で、家の前の生活道路が車で脅かされる。都会に住むということはそうしたリスクも引き受けるということなのだろうか。
こうして新しい建物が建ってみると、それ以前どうだったのか忘れてしまう。自分の家の前で、20年近くも見ていた風景だから、もちろん覚えているが、そうでなければ全く思い出せない。
出勤で毎日その建物の前を歩いていても、その建物が壊され、新しい建物が建ってしまうと、それまで何が建っていたのかなかなか思い出せない。記憶は風化する。
1年ほど前までは畑であり、屋敷森だった。いろんな鳥が遊びに来ていた。あの鳥たちは今はどこに行ってしまったのだろうか。