東京大仏詣で
新年が明けてからもずっと暖冬が続いている。2年前はどか雪が降ったし、去年も1月は雪が舞った。エルニーニョ現象のせいだという。暖かいのは嬉しいが、夜になると、いつもの冬のようにしっかり冷え込むので体調もとまどっている。
暖かさに誘われて、「東京大仏」(板橋区赤塚5)に参拝に行った。お正月も過ぎたので、さすがに人手は少なかった。ここでお正月を迎える人も多い。大仏以外に、特に特徴はないのだが、つい足が向いてしまう不思議なところだ。宗派は浄土宗。
乗蓮寺のすぐ後ろが区立赤塚植物園になっている。咲いている花はまだ少ないが、それでも冬に開花する花がちらほらあったほか、春に咲く花が蕾を膨らませていた。
東京大仏にお参りしたあとは、いつも赤塚名物大仏そば「萬吉禎」(板橋区赤塚8)に寄っていた。数年前は店を閉めていたが、ここ2年ほどまたのれんを掛けている。
経営者が変わったのかもしれない。お重を三段重ねにした「大仏そば」はメニューから消えたし、そばがきなども無くなった。しかし、食べたそばはうまかった。とりわけ天ぷらは絶品だった。
東京大仏のそばに麺工場があることは知っていた。2007年くらいからあったようだ。小売りもしているようだが、わざわざ中に入ってみることはしなかった。ラーメンは好きだが、麺自体にはそんなに関心がなかった。
幸住(こうじゅう)食品(板橋区赤塚5)。ラーメンスープは三栄フーズ(東京都江戸川区南花畑)茨城工場製。この日足が止まったのはこの立て看だ。
中華麺もいいが、焼きそばには目がない。これを目にした途端、無視できなくなった。中に入ると、奥のほうで麺を裁断する機械が動いていた。それを袋詰め作業が行われていた。焼きそばと中華麺を買った。
ラーメンの麺はやや太く、ちじれ麺だった。焼きそばの麺がどうだったかは覚えていない。とにかく、麺がしっかり味が付いており、少し甘かった。何軒はひいきの焼きそば店もあるが、これほどの味はなかった。再確認したい。