和倉温泉「美湾荘」
七尾美術館の閉館は午後5時。そのまま東京に向けて走ることも考えたが、せっかく能登半島まで来たので取りあえず、名高い和倉温泉に立ち寄ることにした。車で10分くらいだ。
七尾湾に面して立派な温泉旅館が建ち並んでいた。かの有名な加賀屋もあった。加賀屋はてっきり金沢市内にあるのが本店だと思っていたら、和倉温泉の加賀屋が本店だった。
めぼしいホテルに電話をかけたが、「予約でいっぱい」と断られた。仕方がないので飛び込みでチャレンジしたら、「特別室なら空いています。お安くします」とのことだったので、迷わず投宿を決めた。
温泉街を流浪するのは疲れるし、これから夜通し走るのも辛い。受け入れてくれたのはゆけむりの宿「美湾荘」(びわんそう)。加賀屋とまではいかないが、かなりの門構えの大型旅館だった。
加賀屋に引っ張られているのか和倉温泉は歓楽街的な温泉街ではなく、館内でゆっくりと楽しめる施設内包型の高級旅館街を指向しているようだ。これまでずいぶん泊まったが、とにかく施設が巨大だ。設備投資が大変だなと思った。