DIC川村記念美術館
中に入ると、いきなりルノワール、モネ、シャガール、レンブラントなどお馴染みの画家の作品が目に飛び込んできた。こんなところで、こんな作品がと驚いた。
日本美術も充実している。長谷川等伯、尾形光琳、横山大観、橋本関雪らの屏風絵も所蔵されているようだが、この日は目にできなかった。
特別展「サイ・トゥオンブリーの写真-変奏のリリシズム-」が開催されていた。ざっと見たが、理解不能だった。サイ・トゥオンブリー(1928-2011)は20世紀を代表する芸術家だという。
昔、姫路で「大賀ハス」を見たことがある。パンフレットにも大賀ハスが花を咲かせると書かれていた。睡蓮(スイレン)は水面に沿うように咲くが、ハスは茎が立ち上がってその先端に大きな花を咲かせる。
見分けが難しい。
DIC川村記念美術館(千葉県佐倉市坂戸)は千葉県佐倉市南西端に位置し、北総台地の緑豊かな自然の中にあった。総合研究所を含めた敷地は約30ヘクタールと広大だ。樹木200種、草花500種を超え、野鳥や昆虫も多く棲息している。
庭園もすばらしい。園内や美術館周辺には野外に、『ブロンズの形態』(ヘンリー・ムーア)、『リュネヴィル』(フランク・ステラ)、『緑』(佐藤忠良)、『無題』(ジョエル・シャピロ)などの彫刻が配置され、自然を背景に観賞できるようになっている。
DICは1908年、印刷インキの製造・販売で創業した川村インキ製造所(東京・本所)が最初。1962年10月に大日本インキ化学、2008年4月にDICに社名変更した。当美術館はDICグループが収集した美術品を公開するため1990年5月に開館した。