『ブルックリン』
テーマ:『ブルックリン』
監督:ジョン・クローリー
原作:コルム・トビーン
キャスティング:シアーシャ・ローナン(エイリシュ・レイシ-役)
エモリー・コーエン(トニー・フィオレロ役)
ドーナル・グリーソン(ジム・ファレル役)
「エイリシュは故郷の街にある食料品店で働いている。口うるさくて偏見だらけの店主ミス・ケリーに反感を覚えながらも、ほかに働く場所はないので我慢の日々だったが、会計士の姉、ローズがアメリカで働くチャンスを与えてくれる。厳格な母は寂しさを隠し、ローズとともに港でエイリシュを見送るのだった。
慣れない船旅で運ばれた新天地は、未知の世界。働き始めた高級デパートも、同郷の女性たちとの寮生活もエイリシュから自信と笑顔を奪っていく。悲壮な面持ちで接客に当たる彼女は、現場の上司からダメ出しを受けてしまう。アイルランドから届く姉の手紙を読み返しながら涙に暮れる彼女の様子を見かねて、同郷のフラッド神父がブルックリン大学会計士コース受講を勧める。エイリシュは、学ぶ喜びを知り、少しずつ前向きになっていく。
アイルランドから移住した人々のパーティーは、厳しい寮母キーオ夫人も公認のもの。エイリシュをダンスに誘ったトニーはイタリア系だが、アイルランドの女性が好きだと話す。毎週大学に迎えに来る彼の誠実さに少しずつ心を開き、笑顔と自信を取り戻し、コニー・アイランドで彼と過ごすエイリシュは、自信に満ち、洗練されたニューヨーカーになっていた。
トニーの家でパスタの夕食に招かれたエイリシュが、彼の未来を話す姿に自分の未来を重ね始めたころ、故郷から悲報が届く。彼女を待っていたのは悲しみだけではなく、トニーとは正反対のジムとの再会。渡米前に来ていたアイルランドのコートを脱ぎ、ブルックリンから持ってきていたレモンイエローのワンピースを来たエイリッシュは、アイルランドの静かな海岸を歩き、両親の家で紅茶を飲みながら伝統的な暮らしを守る紳士的な彼に安らぎを覚えるようになっていく・・・。」(ストーリー)