CLTフォーラム2018

 

ファーラムの様子

 

日本CLT協会は、CLT建築推進協議会と共催で「CLTフォーラム2018」を12日、東京千代田区神田美土代町のベルサール神田で開催した。

ファーラムではフィンランドから、CLTを使った数々の建築等で世界の木造建築界をリードする建築設計事務所OOPEAA(オーペアー)のアンッシ・ラッシラ代表、日本からは構造エンジニアとして著名な建築実績のある金田充弘東京芸術大学准教授が講演した。また両氏を含めディスカッションが行われた。

CLTはCross Laminated Timberの略で、繊維方向が直交するように積層接着した木質系材料。1995年頃からオーストリアを中心に発展し、欧州地域でCLTを活用した木造建築が広がっている。日本も2013年12月にJAS(日本農林規格)が制定され、日本CLT協会を中心に普及に取り組んでいる。つくば市の建築研究所の敷地内に実験棟が設置されている

 

ボランティアワークによって建てられたカルサマキ教会(「海外旅住navi」より)

 

ラッシラ氏はオーペアーの設立者で、彼が世界的な注目を集めたのはカルサマキ教会。機械を使わず、すべて手作りで建てられた木の教会だ。カルサマキはフィンランド北部の中核都市オウル市(ノキアの研究開発拠点がある)から南に120km離れた人口3000人ほどの小さな町だが、その町にあった教会を建て替えた。コンペティションに同氏のデザインが採択されたという。

またラッシラ氏はCLTモジュラーユニットを用いた8階建て集合住宅も手掛けており、CLT建築にも取り組んでいる。

 

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