春爛漫
退院した翌日はよく晴れ渡った。久しぶりに庭に出た。小さな庭で半分は車にスペースを塞がれているものの、いろんなものが処狭しと植わっている。
何を植えたかすっかり忘れていても、春はそれを教えてくれる。地中からにょきにょきと芽を出してくるからだ。長い冬も終わった。
チューリップは何個か植えたが、花芽が付いたのは1つだけだった。黄色や赤もあったはず。茎ばかりが大きくなって花がつかないこともある。ムスカリは終わった。スズランはクリスマスローズや他の花の下に隠れていた。しかし、意外な場所に意外なものが咲くので楽しみでもある。
しだれ梅は初孫の成長とも重なる。今年で小学4年生になる。かなり刈り込んだので枝垂れていない。たくさん実がなっている。
クレマチスは柵に絡まっている。毎年大きな花が咲いている。春はいい。生命力の息吹を感じる。こちらもその匂いを嗅ぎながら成長したい。