台風15号、首都圏直撃

 

台風15号の進路(9月9日午前3時53分=NHK画面)

 

8日(日)夜から9日(月)朝にかけては台風15号関係一色だった。20年以上が過ぎてかなり老朽化した自宅も2階は強い風でギシギシ、ミシミシ。9日早朝に目が覚め、1階のテレビの前から動けなくなった。

台風15号は大型で中心の気圧は960ヘクトパスカルで風速40㍍。首都圏を直撃し、東京湾から千葉市付近に上陸し、房総半島を北上した。

JR東日本が初めて前日に予告して大規模な計画運休を実施。小田急、京王、京成、東急、京急なども始発から全線で運休。週明け月曜の通勤時間帯の交通機関は軒並みストップし、物流などインフラ面でも支障が出た。

被害が大きかったのは千葉県や神奈川県などで、9日午後1時現在約83万軒の停電が発生した。断水や通信障害も出ている。成田空港では一時1万3000人が空港施設内に滞留した。

上陸時点の中心気圧は960hpaで、これは関東に上陸した台風としては1958年の台風21号、2002年の台風21号と並んで最も低い。勢力が強い。コンパクト型の台風だった。

実際に観測された最大瞬間風速は千葉で観測史上1位となる57.7メートル、木更津で49.0メートル、館山で48.8メートル、成田で45.8メートルを記録した。

台風が当初の予想よりやや東側の東京湾を通過したため、台風で特に風の強まる危険半円には入らず、想定されたような烈風は避けられたようだ。また、総雨量も神奈川の山間部や房総半島で200ミリ以上となったが、東京地方では100~150ミリ程度で、台風が東側を通過したため、予想より少なめで済んだ感じだ。

千葉県では11日も停電が続いており、厳しい残暑の中でエアコンが使えず、不安な日々が続いている。東京電力ホールディングスは11日、台風15号による停電の軒数を同日未明までに約12万軒まで縮小する目標だったが、雷雨などの影響で達成できなかった。

台風一過の東京都練馬区では9日、37.0度の猛暑が戻ってきた。台風が南から暖かい空気を運び込んだ。被災地では「もう限界」との声も上がっており、泣きっ面に蜂である。

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