酔芙蓉の花色が変化するのはアントシアニンのせい
今年小学生になった孫の運動会にいく途中、酔芙蓉(スイフヨウ)に出くわした。夏の代表的な花だ。
朝には白かった花が昼にはほんのりとピンク色に染まり、夕方には濃い紅色に変容していくスイフヨウは東アジアを中心に自生する落葉低木の芙蓉の園芸品種。
中国が原産国で、ハイビスカスの仲間でもある。「時間とともに紅くなっていく、お酒に酔っているような花」として「酔芙蓉」(スイフヨウ)と名付けられた。芙蓉が酔っ払った感じがよく出ていて面白い。
花サイト「BOTANICA」によると、スイフヨウはフヨウの園芸品種なのでフヨウの特徴をそのまま持っているという。フヨウのほうがやや耐寒性があり、スイフヨウの開花時期が少し遅く秋まで咲き続ける1日花(1日しかもたない花)。
スイフヨウの花が変化するのはアントシアニンの合成によるものだという。日照によってアントシアニンを合成する酵素が増え、花弁部分に蓄積されて赤みを増していく。
気温が低いとアントシアニンの合成は進まず、25度以下では色の変化はほとんどないようだ。
いずれにしても違いを見つけるには朝と昼、夕方まで3度見る必要がありそうである。