ペルー産アップルマンゴーやハンガリー産はちみつ、はたまたシンガポール産紅茶も・・・

 

ペルー産アップルマンゴー

 

■マンゴーの主産地はインド

 

シンガポールから長男が6年ぶりに戻ってきた。新型コロナの関係でシンガポールと羽田間は全日空が飛んでいるだけで、しかも羽田空港に降りてから15日間はホテルに缶詰だったという。

帰国歓迎会を開こうとし、寿司屋かうなぎ屋を提案したら、本人からは「しゃぶしゃぶがいいな」と言われた。それで行ったのが自宅近くの木曽路谷原店(練馬区谷原1)だった。本人とは現地滞在中ほとんど音信不通だったが、帰国すると連絡があった。

シンガポールは先進国である、何でもうまいが、しゃぶしゃぶの肉は日本には勝てないという。しかも何でもモノが高い。アジアで唯一例外はタイで、日本と同じものを日本と同額で食べられるという。現地のものは格段に安い。

タイには日本食飲食店も日本食材料店もたくさんあり、普通の生活をしていれば、財産がたまるという。3~4年もいれば一財産作れるとか。ほとんどの日本人は億万長者になって戻ってくるらしい。なかには棲み着く人も少なくないという。

話には聞いていたが、タイは日本人にとって夢みたいな国のようである。特に「女遊び」にうつつを抜かさない限り、億万長者への道が一番近い国だ。そうなると、死ぬ前に一度は行ってみたいものだ。

木曽路で会計を済ませようと思ったとき、アップルマンゴーが箱に入って売られていた。ペルー産アップルマンゴー。1個1000円。国産物(宮崎県産や沖縄県産)は1個3000円くらいのものも見掛けるが、タイ産やメキシコ産だと1個300円くらいで売られている。

Delish Kitchen」によると、マンゴーはすべての品種を指す総称で、特定の品種を示すものではない。幾つかの品種があり、その1つが果皮が赤色のマンゴーを総称してアップルマンゴーと呼んでいる。代表的な品種には「アーウィン種」が挙げられる。

アップルマンゴーの主な生産地はインドで、世界最大の生産量を誇っている。ほかにタイやメキシコ、オーストラリアなどの国でも栽培が盛ん。日本国内では先の宮崎や沖縄で栽培されている。

アップルマンゴーはほかのマンゴーに比べると、見た目が大きい卵形をしていることが特徴で、他に比べ濃厚な甘みがあり、芳醇な香りがするという。

ペルーのマンゴー栽培の歴史は1990年以降と浅いが、現在では近代的なパッキングハウスでパックされたマンゴーが米国やヨーロッパなどに輸出されている。

一般的なマンゴーは日数のかかる船便で輸送されるが、日本向けは木成りのまま糖度を高め樹上完熟させてから収穫され、空輸されており、国産マンゴー顔負けの濃厚な甘さとトロピカルな風味が味わえるのが魅力だ。

ペルー産アップルマンゴーはアップルマンゴーと呼ばれているが、正式な品種は「ヘイデン」「ケント」「トミーアトキンス」など。4月から始まるメキシコ産「ヴィーナスマンゴー」を前に、国産マンゴーの出回らない時期(12月中旬~3月下旬)が売り時とされている。

 

ハンガリー産アカシア純粋はちみつ

 

■はちみつの国内自給率は7%、大半が輸入品

 

わが家の朝食はパン食であるが、パン食の最後に食べるのがヨーグルトだ。そのときにはちみつを用いる。最近でこそはちみつはなくてはならない商品になりつつあるが、少し前まではそうでもなかった。はちみつは意外と高価で、なかなか手が出なかった。完全な嗜好品でもある。

最近気に入っているのが逆さボトルだ。そのまま側面を軽く押さえれば、すっと落ちてくる。液だれしにくい構造で、手が汚れない。しかもおしゃれでもある。

ときどきいろんなところにドライブするが、結構目にするのがはちみつ売り場。埼玉・秩父に行ったときは武甲養蜂場と出会ってそばはちみつを買った。またメキシコ産オレンジはちみつを試してみたことがある。

最近、スーパーマーケットの「成城石井」で買ってきたのが「ハンガリー産アカシア純粋はちみつ」(500g税込1718円)。ハンガリーはヨーロッパでも養蜂業が最も盛んな国の1つで、良質なはちみつが作られている。

同国でも特に有名なのが「アカシアはちみつ」。欧州諸国以外に日本へも輸出されている。ハンガリーでは紅茶を飲む際に、はちみつを入れて飲むのが定番だという。

国内流通量約4万1000トンのうち、国産はちみつの生産量は約2800トンにとどまっており、国内自給率は7%程度。不足分は海外から輸入されているのが実情だ。スーパーやデパートで目にするはちみつの多くは輸入品であることが多いのもうなづける。

 

Infinity Sky Tea

 

紅茶とブルーベリーやブラックカラントの混じった茶葉は絶妙な風味を味合わせてくれる。

 

同上

 

■美味、美味、美味な紅茶

 

シンガポールで有名なマリーナベイ・サンズの屋上57階のプールから、シンガポールのきらめく街並みを一面に見渡すことができる。このプールの名前が「Infinity Pool」だという。

数年前に息子の招待でシンガポールを旅行した際、同ホテルに行った。しかし、プールは行かずに、そばの展望台に上った。シンガポールの街並みはゆっくり観覧できたが、ラウンジチェアで日光浴を楽しむことはしなかった。

もちろん、椰子の木陰でシャンパンを片手にゆったりとくつろぐこともなかった。しかし、紅茶を楽しむことでその一端を味わうことができた。

それがこの紅茶だ。長男によると、「シンガポールのマリーナベイ・サンズでしか売っていないという触れ込みの紅茶だ」という。

 

こちらはティーバッグ

 

■TWGは商人の国の商法

 

紅茶メーカーの名前はTWG TEA。個人的に驚いたが、同社は2008年シンガポール創業で老舗のリプトンやトワイニングとも違う。創業者はThe Wellbeing Group(ザ・ウェルビーイング・グループ)で社名もそのイニシャルを冠したものだ。

「世界屈指のラグジュアリーティーブランドであり、商工会議所設立によって、シンガポールが茶葉やスパイスなど美食家に愛される食材・食品の貿易基地となった1837年をブランドのシンボルとしている」とTWG由来を株式会社東急グルメフロントのHPに記している。

「ユニークで個性的な販売店舗、洗練を極めたティールーム、プロのクライアントに向けた国際的な流通網を3本柱とするラグジュアリーコンセプトを掲げた」企業を2008年に創業したとしている。

しかし、そんな短期間にそんなことが可能だろうか。しかも店舗を国外に拡大している。日本にも積極的に進出している。高級なお茶に加えてクッキーもある。悔しいが、その味は得も言われぬ絶品なのだ。クッキーは実においしかった。

しかし、2008年が会社創業年なのに、「1837年を会社のブランドのシンボルとしている」とイケシャーシャーと言っているのにはびっくりした。1837年を「創業年」と間違えるからだ。事実裁判も起きている。

中国は1971年になって初めて尖閣列島の「領有権」を独自の主張をするようになった。1969年に国連の報告書で東シナ海に石油埋蔵の可能性があることが指摘された直後からだ。それまでは何ら主張を行っていなかった。

中国は1971年から急に「尖閣列島は我が国の領土」と言い出した。シンガポールも華人ネットワークの国家である。中国もシンガポールも商人の国だ。それに比べ日本は職人の国である。どうも勝負は最初から付いているように思えてならない。

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