【冷蔵庫】鍵マークの点滅14回で修理マン氏を呼ぶも一苦労=「すさまじくラッキー」な幸運に食材廃棄も免れ感謝!

冷蔵庫の鍵マークが14回点滅

 

■鍵マークが点滅

 

朝、起きてみると台所に置いてある日立冷凍冷蔵庫(2013年製、型式=R-C4800XS型)の操作パネルの鍵マーク「rei_key_ikon.JPG」が点滅していた。冷蔵庫に故障・障害が発生していることを知らせるサイン(エラーコード)だ。

販売店にすぐ連絡するにしても冷蔵庫のどこがどうおかしいのか現状を把握しておかないと、問題点を正確に伝えられない。聞かれたほうも対策に困る。よって取扱説明書などを引っ張り出して調べた。

今は真夏である。庫内の温度が徐々に上がっていけば、場合によっては冷蔵庫の食品がだめになる。アイスクリームなどはすぐに影響が出る。実際に買い替えとなると、14万1800円(購入時)の出費は辛い。あせった。

とにかく点検。まず庫内の電灯が消えていた。それに鍵マークの点滅は14回だった。日立の冷蔵庫は鍵マークの点滅回数によって症状を知らせる仕組みだ。この冷蔵庫は2013年に買ったもので、もう9年使っている。

冷蔵庫の寿命は10年と言われており、そろそろ「壊れごろ」だったかもしれない。遂に寿命がきたかと思ったが、「冷え」の力は落ちているものの、まだそれほどでもなく、2~3日は持ちそうだった。

 

■鍵マークの点滅回数は14回

 

1回点滅=冷凍室内の温度の上昇を示すサイン

3回点滅=自動製氷機周りのトラブルを示すサイン

4回点滅=霜取り用のヒーター、冷却器温度センサー、温度ヒューズ・基盤など温度を調整する部品に異常が起きていることを示すサイン

6回点滅=真空チルド室につながるポンプの不良、あるいは真空チルドを制御する基盤の故障を示すサイン

11回点滅=冷蔵庫内の制御基盤に異常が発生しているサイン。そのまま放置すれば、そのうちに冷蔵庫は止まる可能性が高い。

12回点滅=冷凍庫内の冷気を冷蔵室に循環させているファンコントロールに異常をきたしているサイン。コンセントを抜いて改善が見られなければ、冷蔵庫が運転しているうちに修理対応が望ましい。

13回点滅=メインの冷却系ファンモーターに異常が起きているサイン。

14回点滅=メイン基盤故障、真空ポンプ・コンプレッサー・電源など重要な個所の異常を示すサイン。コンセントを5秒間以上抜き差ししてリセットする作業を行い、点滅に変化が見られない場合、速やかにメーカーサポート、または販売店の修理サービス窓口に連絡して対処を相談。

 

天井

 

■カスタマーサービスはロボット対応

 

基本的な対処方法としてコンセントを抜き差しする方法が一番簡単で、意外と解決する場合も少なくない。今回もこれで対応したが、駄目だった。しかも2~3日は持つかと思ったが、ある時点から冷えが急低下し始めたのだ。

庫内の温度が徐々に上昇し、アイスクリームが溶け始めた。冷蔵庫はどうやら壊れたことが明らかになったらしい。慌てた。それでメーカーへの対応を求めることにした。故障の修理先を探した。

困ったときに参考になる「日立冷蔵庫の上手な使い方」と書かれたDVDを見つけ再生した。鍵マークの点滅回数については上記のようなことが書かれていた。問題はコンタクト先である。これがなかなか見つからないのだ。

しかも購入先の問い合わせ窓口に電話をしても、なかなかつながらないのだ。最近は顧客対応の電話番号はまず書かれていない。ほとんどが電話でなく、ロボットによる自動応答が普通だ。人手がかかる電話による応答などやってられないのが正直なところだろう。

こちらは一刻を争うときに、のんびりと自動応答などに応えている暇がない。しかも自動応答は融通が利かないのだ。ロボットの応答は一方的である。会話のやり取りができない。

こちらはどの程度の修理が必要なのかが知りたいのだ。しかしロボットは修理を頼むことが前提で、しかも早口にまくし立てる。ゆっくり考えることを許さない。操作に不案内だと途中で嫌になってしまう。

少しでも早く修理担当者に連絡を取りたい上緊急性を要する。それなのにつながらない。

自動応答はロボットが対応している。人間が対応してくれないのだ。ロボットは白か黒かである。質疑応答に応じてくれない。このときほど、ロボット対応がうとましく思えたことはなかった。

昔は人間が対応するのが当たり前だったが、今はそんな贅沢は許されない。ロボット対応に疲弊する中で庫内の食品は食品ロスとなって廃棄物になっていく姿が目に浮かんだ。

 

基盤(制御)の交換で解決

 

■早くて24日だったが・・・

 

購入したのはヨドバシカメラ新宿西口本店。コールセンターに何度も電話したが、結局つながらず、本店の担当者からこちらに電話をかけてもらった。それも1度や2度ではない。何度も迷惑をかけてしまった。

しかしそのお陰で問題が発生した翌日の8月11日に修理担当者が自宅に来てくれた。ちょうど8月11日は山の日。お盆休みに入るところが多い。

実際にわが家にきてくれた修理マン氏の日程もわが家と同じような予約客ですべて埋まっており、どうしようもなかった。無理を押してわが家に立ち寄ってくれたのである。

修理担当者によると、「今も120件ほどの修理依頼を抱えている。予定に入れるとしても一番早くて来れるのは24日だった」という。

11日と24日では雲泥の違いだ。「すさまじくラッキーだ」と修理マン氏は言った。いろんな運が絡まって11日の出張修理につながったわけだが、1万6830円の修理代金は惜しくなかった。ただただわが家を修理先にねじ込んでくれたヨドバシカメラにひたすら感謝するだけである。

 

冷凍食品売り場(リヴィン光が丘店)

 

■高まる冷凍食品需要

 

わが家では冷凍庫をほとんど使わない珍しい家だが、普通の家はどこも冷凍庫をフル活用しているようだ。冷凍食品も愛用しているらしい。

とにかく生の食材で一から料理を作ることを忘れてしまった人間の冷凍食品への依存度は高まっている。コロナ禍で行動様式も変化し、簡単かつ便利な「冷凍食品」の人気もうなぎ登りである。

特に現代人は忙しい。少しでも時間を節約できるならば、味や風味に拘った料理なんてあまり気にしないのだ。共稼ぎのダブルインカム層も拡大している。その人たちにとっては冷凍食品は神にも似た存在だ。

リヴィン光が丘店の食品売り場で「冷凍品人気ランキング!!」の表示を過去25年間で初めて見た。1位はシーフードミックス、2位大粒シーフードミックス、3位イカ・エビミックス、4位ほたてご飯の素、5位たこご飯の素だった。冷凍食品が存在感を高めている。

冷凍だから味に期待できないことも、食べ続けると飽きてしまうことも、健康面から体に良くなさそうだという風聞もいつのまにか忘れ去られている。味はそこそこ、1から作る手間も入らない上、レンジで温めるだけで好きな時に食べられる。メリットばかりが強調される。

値段は素材から作ることを考えれば安いとなれば、どこに文句を言う人がいるのか。最近では「食事」を通じて生活習慣病がはびこる社会問題を解決することを目指す宅配サービス「ナッシュ株式会社」(大阪市北区)も現れた。

メニュー開発は専属のシェフ、お召し上がり約6分(温めるだけ)、一食当たり554円(税込599円、10食プランを選択の場合)。2016年6月の会社設立以来で3000万食を突破したと喧伝している。びっくりした。

 

■フランス発の専門店「ピカール」が出店

 

こうした中でいま注目を集めているのがフランス発の冷凍食品専門店「Picard(ピカール)」。フランス全土に加え、日本を含む世界11カ国に店舗を構えている。日本国内はイオングループが運営している。

2021年12月現在で都内を中心に19店舗あり、通販も行っている。自由が丘店や青山骨董通り店、麻布十番店、中目黒店、神楽坂店、代官山店、広尾店、品川シーサイド店、武蔵小山店など高所得者層の多い街角に店を構えている。

一番人気の商品は「クロワッサン」。本場の焼きたての味が食べられると評判のおいしさだ。外側はサクサクパリパリ、中はふんわりの食感、バターが香り高く、とにかく不動の人気を誇っているという。

スイーツ部門では「ミニエクレア」も人気。ピスタチオ、チョコレート、フランボワーズ(英語ではラズベリーのこと)、レモンメレンゲ(卵白を泡立て、砂糖やレモン汁などを加えたもの)の4種類を揃えた12本セットも好評だ。

 

■トーミン・フローズンなども進出

 

日本食糧新聞2022年1月8日付によると、急速冷凍技術の「凍眠」(とうみん)で凍らせた食品のみを取り扱う冷凍食品専門店「TOMIN FROZEN」(トーミン・フローズン)も2021年2月に神奈川県横浜市に誕生している。伊藤忠食品と凍結機器のテクニカンが共同で立ち上げた。

約500品目を取り揃え、イートインスペースも併設。また冷凍装置の「凍結ミニ」を店内に設置し、その場でデモを行えるようになっている。

「凍眠」とは、液体凍結という凍結処理を行った急速冷凍の手法で、冷凍処理による食材から「ドリップ」(液体)が出ないため、食材の細胞を壊さず栄養が旨味を保ち、鮮度の良いままの状態でおいしさを維持できる。”冬眠”したかのような鮮度感がTOMIN FROZENブランドの特徴だ。

肉加工品、魚介類・水産加工品、加熱調理品、デザート、お弁当、スープなどを提供している。

コロナ禍で外食もしにくいものの、おいしいものを手軽に食べたい欲求に加え、冷凍技術の発達によるクオリティーの高い冷凍食品が食べられるようになったことも背景にありそうだ。「冷凍ならではのおいしさ」を消費者も感じ始めているのかもしれない。

 

■今やセカンド冷凍庫は必需品に

 

冷凍食品の専門店が続々誕生しており、冷凍食品をほとんど買わないわが家は「むしろ珍しい存在」(日立修理マン氏)。世間的には買い置き用のストックなどをため込む冷凍庫が売れているらしい。

まとめ買いをしたアイスや大量の肉や魚を冷凍しようと思うと、普通の冷蔵庫では容量が全く足りない。そんなときにサブの冷凍庫があれば重宝するのは確かだ。

どうも自分で一切使わない技術や関心のないサービスであっても、日頃からある程度関心を持っていないと、ある日突然世界が変わることがあるものだ。

冷凍食品もその1つ。自分は基本的に食材を買い込んで1から料理を作るのが建前だとしても、人はいずれ老いる。作りたくても自分で調理ができなくなるのだ。

その場合、どうしても介護施設の世話になる必要がある。施設の料理はそんなに手の込んだものは出てこないが、それを甘受しなければ施設では生きていけないのだ。そこで自分の”建前”が崩れる。そんなことがないときのために、自分では関心のないことには何とか関心を持つようにせねばならない。そんな時代にわれわれは生きている。

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *

This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.