「サイドウェイ」

「サイドウェイ」(SIDEWAYS)。辞書を引くと、脇道、横道のこと。MAIN ROADを離れた小道のこと。2月27日(日本時間2月28日)に発表される第77回アカデミー賞の作品賞、監督賞など5部門にノミネートされている。日本国内では、3月5日(土)から、VIRGIN TOHO CINEMAS六本木などで公開される。アレクサンダー・ペイン監督。

 離婚のショックから立ち直れない小説家志望の中年男マイルス(ポール・ジアマッティ)と結婚を1週間後に控えた大学時代の親友で今は売れない俳優のジャック(トーマス・ヘイデン・チャーチ)の男2人がカリフォルニア・ワイナリー巡りのドライブ旅行に出る。日常からちょっと離れた人生の”寄り道”をワインを媒介として描いた作品だ。

 寄り道先のワインレストランで出会った女性が、これまたワインへの造詣が深く、魅力的なマヤ(ヴァージニア・マドセン)。大学教授夫人だったが、今は離婚し、園芸学を学ぶ才女。彼女との出会いをきっかけに、自分を見つめ直し、生きていく自信を取り戻すようになるマイルス。人生の折り返し点を過ぎたダメ男にもささやかな希望を与えてくれる、ちょっといい話だ。やはり、何と言おうが、女の力は偉大ですな。

 カリフォルニアワインのワイナリー巡りだけに、ワイン通にはたまらないだろう。マイルスやジャックたちの飲むこと、飲むこと。文字通りワイン三昧だ。1本が1000ドル(約10万円)以上もするという1961年物のシュヴァル・ブランや1988年物のサッシカイアなど、マニア垂涎のヴィンテージワインもふんだんに出てくる。

1 thoughts on “「サイドウェイ」

  1. Anonymous says:

    SECRET: 0
     アカデミー賞の作品賞は「ミリオンダラー・ベイビー」が受賞。「サイドウェイ」は漏れました。下馬評も高くなかったし・・・。それでも「最優秀脚色賞」を受けたのだから、善しとするべし。

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