交通安全県民大会

 兵庫県知事は忙しい。国体の選手団結団式に出席した後、直ちに移動し、兵庫県公館で開かれた「平成18年度交通安全県民大会」で挨拶。県交通安全対策委員会の会長でもあるからだ。

 末井誠史県警本部長によると、昨年の県内の交通j事故死者は260人とこれまでで2番目の少なさ。平成12年から増加傾向にあった人身事故件数も、昨年は6年ぶりに減少。今年も8月末現在、死者も人身事故件数も前年同期を下回るなど成績は悪くない。

 ただ、減ったとは言え、人身事故で負傷している人は3万人超と依然高水準。県民生活にとって、交通事故はなお大きな脅威だ。とりわけ、今年は高速道路での死者数が昨年の3倍にも増加しているのが大きな特徴だという。

 ここへ来て急浮上したのは飲酒運転問題。8月、福岡市で飲酒運転による追突事故で、幼いこども3人の命が奪われたことのショックが特に大きかった。あれは許せない。

 大会の最後に行われたのが兵庫区内中学生2人による「交通安全意見発表」。湊川中学校2年生は、自分も遭った交通事故の経験を基に、交通事故の原因を①道路が狭い②街中に死角が増えた③ドライバーの注意不足-と指摘し、防ぐことのできる事故もたくさんあるとし、ドライバーに「一瞬の大切さ」を呼び掛けた。

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