須磨離宮公園

 12日(月)は振替休日。阪神・元町駅で「梅見会」のパンフレットが目に入った。外は小春日和。「春の訪れを告げる梅の薫り。20種200本の梅が咲く早春の須磨離宮公園を散策しませんか」との文句に、その割には数が少ないな、とは思ったものの、これも縁。出掛けた。

 咲いていました。ほぼ満開。鹿児島紅、大胚、寒紅梅などの紅梅、月影、初雁、烈公梅などの白梅が見事に咲き誇っていた。どの木もまだ若く、背丈も低い。もう少し高かったら、ウグイスか目白がやってきて、梅見客を楽しませてくれただろうに。神戸市須磨区東須磨1-1。

 それよりも立派だったのは公園そのもの。本園は約77.4ヘクタールの広大な敷地。とりわけ圧巻は噴水広場。水をモチーフにした欧風庭園だ。レストハウスから湧き出た水はメインフォール(瀑水)となってカスケード(段々滝)を下り、芝生、王侯貴族のバラ園を配したキャナル(水路)に流れ、最後はダイナミックに大噴水となる。

 欧州各地の庭園をたくさん見たが、スケールではやはり適わないものの、日本国内的にはこれほどの欧風庭園はちょっと知らない。正直、びっくりした。バラの季節に来れば、さぞや目の保養になることだろう。

 神戸市立須磨離宮公園は大正3年、元大谷家別邸を買収して武庫離宮として完成。昭和20年、戦災で離宮御殿は焼失。昭和42年に、今生天皇(当時皇太子)ご成婚記念事業として現離宮公園が完成。昭和54年には梅園のある植物園(約5.2ヘクタール)が増設された。


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