安来節
足立美術館のすぐ隣にあるのが「安来節演芸館」。これにもびっくりした。民謡「安来節」(やすぎぶし)を常時公演する安来節の殿堂とか。演芸ホールで、生の安来節の唄と踊りを楽しめる。安来節保存会の演技。
これも何かの縁。正調安来節を見物した。安来節の起源は、徳川中期のころをいわれ、風光明媚な安来地方の環境と素朴な人間味あふれる風情の中から生まれたという。とりわけ、「どじょうすくい男踊り」はユーモラスで、有名だ。
ちなみに安来節を全国に広めた功労者は、明治・大正時代に活躍した初代の渡部お糸さん。明治9年、安来港の料理屋「坂田屋」の娘として生まれ、30代を過ぎたことから山陰地方で巡業を行い、その後東京巡業、レコード発売、全国巡業、海外公演を成功させた。現在は4代目。