『この英語本がすごい』出版記念セミナー
メールで応募して受講票が送られてきたが、セミナー会場はタワーの4階。40階くらいはあるので、うまく行けばトップフロアに行けるかもと皮算用していたのでがっくり。実際、4階からは何も見えないに等しく、失望した。
出版したのは英語教育30年の塾講師・竹岡広信氏(マイク握っている人)と彼より相当若そうな東進ハイスクールのカリスマ教師・安河内哲也氏(手を後ろに回している人)の2人。
ハウツー本を読んで長足で進歩すると単純に考えるには年季が入り過ぎている英語学習者としても、長い時間を掛けて英語を学んできた2人の指摘には同感する部分も多かった。
英語学習教材の充実度は今や日本が世界一。統計はないが、恐らくその通りだろう。ありとあらゆる学習書が店頭にひしめいて、むしろ多すぎて、選ぶのに困るほどだ。しかし、「英語学習のパラダイスにいるのもかかわらず、昔に比べ、英語力が変わったのかと言えば、平均値としては伸びていない」(安河内氏)のが現状だ。
なぜなのか。海外に対する興味が薄れたことや本当に英語をモノにしようとする覚悟が欠けていることが理由のようだ。強い関心や学ぶ覚悟が希薄なのである。個人的に参考になる発言がいくつかあった。
・英語は絶えず変わり続ける。使わないとだめだ。人の発音は論評せず、まず話そう。段々と調整していけばよい。
・熟語の勉強は良い例文で学ぶ。使う場面を意識して学ぶことが重要だ。良い例文に当たるためにはたくさんの英文を読むしかない。たくさん読んでいるうちに、良い例文に当たる。
・挫折しても、そこから這い上がっていくだけだ。その1つ1つが自分の蓄積になる。
・継続の秘訣は人と自分を比較しないこと。英語を学ぶのではなく、英語を使って何がやりたいのか目的がないとうまくならない。