横田基地友好祭

 東京・福生市など5市1町にまたがる在日米軍横田基地で21日、友好祭が開催された。基地への理解を深めてもらおうと米軍が毎年開催しているものだ。1949年9月20日に第5空軍誕生7年を祝って始まった。今年で60回目。当初は一般公開されていなかった。開催は22日まで。

 友好祭を見学するのは2回目。最初はもう10年以上前だ。今年3月に亡くなった知人の誘いで出掛けた。その日も暑い日だった。毎年この時期だ。飛行機の展示やアメリカン・グッズ、ハンバーガー、ステーキ、ホットドッグなどの出店は滑走路のコンクリート上。照り返しの暑さは半端じゃない。

 それなのに、ものすごい人たちがアメリカを味わうためにやってくる。圧倒的に家族連れが多い。老若男女だ。これほど暑いのを分かった上でやってくるのだから、そのパワーはすさまじい。沖縄・普天間基地をめぐって日米間は微妙な関係にある。しかし少なくても、横田基地では”友好ムード”にあふれているようにみえた。普天間では友好祭どころではないにちがいない。

 子どもたちが輸送機の中に入ったり、戦闘機の前で米兵と記念撮影している。しかし、ちょっと考えると、これはものすごいことである。戦闘機は戦争の道具だからだ。眺めている分にはいいが、戦闘現場は悲惨である。しかし、イラクやアフガニスタンなど、世界の至るところで戦闘機が任務に就いているのが今の世界の現実だ。

 今年の友好祭の目玉はF22戦闘機。「ラプターRaptor」(猛禽類)の愛称が付いている。ロッキード・マーチン社とボーイング社が共同開発した多用途戦術戦闘機で、レーダーや赤外線探知装置に捕捉されにくいステルス性が高い。世界初のステルス戦闘機。実戦参加はないが、現在では世界最強の戦闘能力を持つとされている。他の戦闘機とは別格扱いだった。沖縄・嘉手納基地からの飛行展示。



 ウィキペディアによると、F15C/D制空戦闘機の後継機として開発され、正式配備は2005年。2009年時点での生産予定機数は187機。1機当たりコストは約1億3750万ドル(100円換算だと137億円)と高く、予算削減を余儀なくされた米国防総省は追加調達打ち切りを決めている。

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