駿河湾産釜揚げしらす・桜えび
静岡県焼津港から海の幸が届いた。駿河湾産の釜揚げしらすと桜えび、それに焼津名産のいわしはんぺん。いずれも貴重な珍味だ。日本人の食生活は実に繊細だ。
しらすの旬(漁期)は3月から11月まで。カタクチイワシやマイワシなどの生後1-2か月の稚魚。漁獲した稚魚を釜揚げにし、ポン酢をかけていただく。桜えびはもっと貴重だ。漁ができるのは産卵期を除いた春と秋の2回だけ。こちらはかき揚げにすると、文字通り桜色に染まって美しい。
はんぺんは江戸時代の頃、いわしやさばなどの青魚の日持ちを良くし、しかもおいしく食べる方法を考えていた中で、すり鉢ですって加工したのが始まりとか。円形の木型の半分に身をつけて茹で上げたので、「半分」が「はんべ」となり、今では「はんぺん」になったという。