「黒胡椒せん」


     (最前列葱みそせん、中列左ゆずみそ、中列右2枚黒胡椒せん)

 おせんべいやさん本舗煎遊の「黒胡椒せん」を食べた。小ぶりな薄焼きせんべいに黒こしょうをまぶしたおせんべいで、そのパリッとしたスナック感覚はこれまでになかった味わいだ。せんべいを馬鹿にしてはいけない。ゴマでなくて、こしょうを使ったところが新感覚だ。使用しているのはマレーシア産を中心とした最上級のブラックペッパー。確かにインパクトの大きい刺激的な香りと風味だ。

 新井製菓(本社・埼玉県深谷市)が平成12年(2000年)に発売したのが最初で、それ以降、全国に名が鳴り響き、2008年、兵庫県姫路市で開催された第25回全国菓子博覧会では名誉総裁賞を受賞。同菓子博を私も見物したことを思い出した。

 「葱みそせん」は深谷特産のねぎと特製味噌を練り合わせ、遠赤外線を利用した石釜でふっくら焼き上げたやわらか焼き。味が深い。「吟米ゆずみそ」はかた焼き。かた焼きの元祖「草加煎餅」(埼玉県草加市)の伝統を引き継いだ正統派だ。かりんとうせんべい「麦王」も悪くない。いやはや名品は尽きない。

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