横浜アンパンマンこどもミュージアム

 

まさか、自分がアンパンマンのミュージアムに行くとは微塵も考えていなかった。もちろん、今や国民的キャラクターにまでのし上がったアンパンマンの存在は知っていたし、テレビアニメをちらっと見たこともあるとはいえ、そんなこども文化にお金まで払って出掛けることなどあり得ない、想像できない。そう思っていたというより、いささかなりとも、そんなことが頭に浮かんだこともなかった。ほんの数日前までは。

しかし、想定外のことが起こる時代である。論理や理屈、理性ではない。これが、この世の中に生まれ落ちて、まだ1年4カ月しか経っていない幼児のとてつもない牽引力なのか。その生命力の強力な輝きには、ただただひれ伏すしかない。アンパンマンがどうこうなのではない。アンパンマンに夢中になっている幼児にこちらが夢中になっているだけのことだ。

アンパンマンを生みだしたやなせたかし(本名:柳瀬崇)氏は漫画家、絵本作家、イラストレーターなど多彩な才能の持ち主。フレーベル館の月刊絵本『キンダーおはなしえほん』に「あんぱんまん」を掲載して約40年、テレビアニメ『それゆけ!アンパンマン』が日本テレビ系列で放送され始めて約20年。「愛と勇気のヒーロー」は今も健在だ。

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