Singing Man

Singing Man

 

東京オペラシティ(西新宿3丁目)地下1階のサンクンガーデンは古代ギリシャの円形劇場風広場。そこに何とも巨大なモニュメントが立っていた。それも何か歌っている。ジョナサン・ボロフスキー制作の「Singing Man」という巨人だ。上から見下ろすと、人間がけし粒みたいだ。しかもこの巨人は口を盛んに開いている。下に降りてモニュメントを手でたたくと、音がした。中はウトロのようだ。

ジョナサン・ボロフスキーは1942年米ボストン生まれのコンテンポラリーアートの第1人者。どういうわけか、「ランニングマン」とか「ハンマリングマン」、「チャタリングマン」などの巨人を制作している。特に「Hammering Man」はソウル、フランクフルト、ベルリン、シアトル、マイアミ、ダラス、バーゼルなど世界に7体があるという。面白い。

頭部をアップで

東京オペラシティに行ったのはもちろん、このモニュメントを見るためではなく、上岡敏之指揮読売日本交響楽団の演奏を聴くため。演目はリヒャルト・シュトラウス(1864~1949)の3つの交響詩「死と変容」(作品24)「ドン・ファン」(作品20)「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」(作品28)とアンナ=カタリーナ・ベーンケのソプラノによる「四つの最後の歌」。

1階の前から13列。オーケストラの音がダイレクトに響いてくる。結構、いろんなところで聴いているが、オーケストラより少し低い位置で聴くのは初めて。生の音はなかなかのものだった。

 

 

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