『職業、ブックライター』

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書名:『職業、ブックライター。』毎月1冊10万字書く私の方法
著者名:上坂徹(うえさか・とおる 1966年生まれ。リクルート・グループなどを経て、95年からフリーランス・ライターとして独立)
出版社:講談社(2013年11月11日第1刷発行)

 

「ブックライター」という書名に目が止まった。目を止めさせる意図が書籍編集者側にあったというべきだろう。違和感を感じた言葉や書名に反応せずにおれない人種をターゲットに狙ったのならば、見事それにはまった自分が馬鹿か、それともこちらをはめた編集側をほめるべきにちがいない。

「ブックライター」とはすなわち、俗に言う「ゴーストライター」のことだ。それをあえて「ブックライター」と呼ぶところが見事である。宣伝、広告、キャッチコピーもずいぶん進化してきている。

「著名な方々の著書を、著者に代わって書く。中心になるのは、ビジネス書やノンフィクション、実用書です。小説などの文芸や、作家性のあるノンフィクション、さらには専門書を除く本、と書いたほうがわかりやすいかもしれません」という。

「多くの場合で、十数時間、じっくりとインタビューをさせていただいて、本の形に仕上げていきます。著者の持っている『ファクト』を引き出す仕事。嘘や過剰演出されたストーリーを書くことはありません」とも。

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