サッカー日本代表監督・ザッケローニ氏会見

会見するザッケローニ監督

会見するザッケローニ監督

 

会見者:サッカー日本代表監督 アルベルト・ザッケローニ
2013年12月16日@日本記者クラブ

監督のインタビューはよく試合終了後に聞いているが、いずれもせいぜい数分程度。今日のようにしっかり生で聞いたことは初めてだ。

イタリア人だから雑ぱくな話し方をするのではないかと非常に失礼なことを考えていたが、どうして実に理路整然と緻密な話し方をするので逆に驚いた。むしろ、自分の非礼さにあきれた。

この日は外国特派員協会の会見とダブルヘッダーで、出席していた現役記者諸兄姉氏はどちらもカバーしていたようだ。どうやら監督の発言に目新しいニュースはなかったもよう。むしろ期待するほうがどうかしている。

しかし、サッカー通でも何でもなく、テクニカルなことにはとんとさっぱりの私には、初めて聞いた監督の話は興味深かった。サッカーというのは奥の深いスポーツであることをあらためて知った。

特に興味深かったのは日本サッカーのレベルについて監督が言及したことだ。どのくらいのレベルにあるのか。頂点を極める可能性はあるのかどうかなどだ。

日本サッカー協会(JFA)が掲げる目標は「JFA2005年宣言」で明確化されている。中期目標が「2015年には日本代表チームは、世界でトップ10のチームとなる」こと、長期目標は「2050年までにFIFAワールドカップを日本で開催し、日本代表チームはその大会で優勝チームになる」こと。

日本代表がいつ世界一になれるのかについて、ザッケローニ監督は「日本は世界レベルでみても急激に成長している。日本人の学ぶ姿勢、やろうとする姿勢は特筆すべきものがある。それこそが成長する一番の要因になっており、他の国よりも図抜けている。2050年までに世界一になるという日本サッカー協会の目標、それよりも前に世界一を取れる可能性がある」と言明。

「たとえば、どういった若い選手がプロとして大成するのかを考えると、コンスタントに成長する選手だ。代表も常に成長したところが大成するのではないかと感じている。日本人は向上心を持った代表選手がいるということを誇りに持ったほうがいい」と述べた。

 

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