二宮康明氏の「紙飛行機」講演

紙飛行機について語る二宮康明氏

紙飛行機について語る二宮康明氏

 

軽く飛ばしてみる

軽く飛ばしてみる

 

重心を考える

重心を考える

 

ビニール袋を飛行機に

ビニール袋を飛行機に

 

二宮氏製作の紙飛行機

二宮氏製作の紙飛行機

 

二宮康明(にのみや・やすあき)氏は1926年生まれの88歳。電電公社(現NTT)電気通信研究所でマイクロウエーブを研究してきた工学者だが、むしろ氏を有名にしたのは「紙飛行機」の設計。

昭和42年(1967)に第1回国際紙飛行機大会で滞空時間、飛行距離とともに1位となり、グランプリを獲得。同年から雑誌『子供の科学』(誠文堂新光社)に自作の紙飛行機を紹介する付録の連載を開始し出した。とにかく紙飛行機の神様だ。この二宮氏が「紙飛行機人生」を語る講演会が航空会館(東京・新橋)で開催されるというので出掛けた。

小学生時代にはゴム動力で模型飛行機を作ってよく遊んだ。組み立てキットを買ってきて、自分で組み立てるのだが、説明図通りに作ってもなかなかうまく飛ばない。かなり長い間、それに凝っていたことを思い出した。

紙飛行機は模型飛行機よりもっと簡単に作れるし、「ハサミ一丁でどのようなカーブも形成できる。それにとにかく安価」なのが最大の利点だ。模型飛行機のほうが飛行機らしいが、キットの価格はそんなにやすくはない。

簡単に作れるものの、それだけにうまく飛ばせるのは年期がいる。「二宮先生が指で主翼をちょっといじると、生まれ変わったように飛ぶ。実はちょっといじる指に46年のノウハウが詰まっている」と講演会終了後の雑談で聞いた。「ちゃんと飛ぶようになるには3年はかかる」と言われた。

紙飛行機は航空力学をきちんと勉強しなければ飛ばないらしい。「作るのが3割、調整が7割」。何でも「調整」が重要だ。

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