『GODZILLA』

アメリカ製ゴジラ

アメリカ製ゴジラ(としまえん)

 

作品名:『GODZILLA』(2014年アメリカ映画)
監督:ギャレス・エドワーズ
出演:渡辺謙(日本人科学者、芹沢猪四郎博士役)

 

ハリウッド製2本目のゴジラ映画を見た。ゴジラは最後に、人類の守護神として登場するが、とにかく悪の破壊獣ムートー(Massive Unidentified Terrestrial Organism)が暴れ回るシーンはど迫力だ。

最後はサンフランシスコを舞台に、ムートーとゴジラが壮絶な戦いを繰り広げ、ゴジラが人類を救うというハッピーエンドで終わるらしいが、胸が苦しくなって、クライマックスを見ないまま退場してしまった。映画を見ながら、その迫力に押しつぶされて、心筋梗塞を起こしたのでは洒落にもならない。

今年は日本が世界に誇るオリジナルキャラクター「ゴジラ」が1954年に誕生してから60周年に当たる。全28作が作られたゴジラは日本人にとっても大きな存在だが、どうやら米国人にとってもインパクトの大きな存在らしい。

ハリウッド製ゴジラ映画第1作を1998年に撮ったのはをローランド・エメリッヒ監督。しかし、第1作では、「突然変異で誕生した超巨大生物」と設定され、日本製ゴジラで意味している「広島と長崎の原爆と核保有国による水爆実験のメタファー(隠喩、暗喩)」とはかけ離れた内容だった。

第2作目を製作した英国人のギャレス・エドワーズ氏は2010年に、リアルタッチな怪獣映画「モンスターズ/地球外生命体」を撮ったことで評価された人物。今回の作品では放射能との関連も説明され、実際、福島原発事故を思わせる原発事故も扱われている。

なぜいま「ゴジラ」なのか、説得力がないが、商業主義のハリウッドにはそんなことは関係ないのだろう。HNKなどのメディアの大ゴジラ報道は、ハリウッドの商業主義に追従しただけだが、所詮メディアとはその程度なのかもしれない。

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *

This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.