日比谷公園の秋
この日は日差しが燦々と差し、気温も暖かだった。日本記者クラブ(千代田区内幸町)の午後2時からの会見まで時間があったので、日差しに誘われて、日比谷公園を散歩した。
ちょうど昼下がりで、公園のベンチでお弁当を広げるサラリーマン、OLの諸兄姉や食後の散策を楽しむ背広姿が多かった。雨の降る日も多く、晴れても冷え込む日もあったから、晩秋の小春日和の日は貴重だ。
紅葉、黄葉はどうして起こるのか。きちんとした理由があるのだが、どうしても分からない。説明を読んでも分からない。分からなくても、紅葉、黄葉の美しさは理由なしに分かる。家に持って帰りたいくらいだ。
それなのに、足で踏み付けている葉っぱに視線を落とす人はほとんどいない。前方を見据え、目的地に急ぐ人にそんなユトリはない。下を見ていたら、前に進めない。何とももったいない。