白糸の滝

糸のような滝が並ぶ

糸のような滝が並ぶ

 

冬場のしかも午後4時頃に行った。夏場なら気持ちよかっただろうが、とても寒かった。滝と言えば、華厳の滝(栃木県日光市)や那智の滝(和歌山県那智勝浦町)を思い浮かべるが、初めて見た白糸の滝はその名の通り、女性的だった。軽井沢や福岡県など全国各地に「白糸の滝」はある。

絶壁から絹糸を垂らしたように流れ落ちる優雅な様子からその名前が付いた。高さ20m、幅150mの湾曲した絶壁の全面にかかる。左側の本滝は上から流れる落ちる芝川の支流だが、それ以外のほとんどは富士山の湧水。富士山の雪解け水が地層の境から流れ落ちている。

岸壁の間から白い絹糸のように流れる姿が女性的な美しさを思わせる。いつの時代から流れ落ちているのは知らないが、鎌倉幕府を興した源頼朝が一句詠んでいるから相当昔から落ちているようだ。

世界遺産・富士山の普遍的価値を持つ構成資産は25。その中の1つとして三保松原と並んで位置づけられているのがこの白糸の滝だ。

 

 

勇壮な音止の滝

勇壮な音止の滝

 

隣接する芝川の本流にかかっているのが「音止の滝」(おとどめのたき)。白糸の滝とは対照的で、高さ25m下に流れ落ちる姿は勇壮で迫力がある。

「曾我兄弟が父の敵を討つ相談をしていた際、滝の音で声がさえぎられたため、しばし神に念じたところ、一瞬滝の音が止んだという伝説からこの名が残されている」と富士宮市観光協会のパンフレットは書いている。本当だろうか。

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