マンション発電所見学

 

マンションの屋上は発電所だった(川崎市中原区)

マンションの屋上は発電所だった(川崎市中原区)

 

市民電力連絡会(東京都新宿区)主催の首都圏市民電力交流会が27日、川崎市国際交流センター(川崎市中原区木月大町)で開催された。交流会そのものは午後1時半からだったが、その前に近くの太陽光発電所を見学した。

マンションの屋上に太陽光パネルを設置したのはNPO法人原発ゼロ市民共同かわさき発電所。原発ゼロを目指す若手メンバーが再生可能エネルギー自主学習会を2013年夏にスタートし、10月にNPO設立。15年2月にこの1号機を通電し、同8月には高津区高齢者施設の屋上に2号機で通電を始めた。

1枚250ワットの発電能力を持つパネルを100枚設置。発電力は25KW(家庭用エアコン約50台分)。予算は市民から集めた協力金800万円。安く上げるためパネルは中国製を使用した。

 

1階の外側非常階段の下にパワーコントローラーが5台設置されていた

1階の外側非常階段の下にパワーコントローラーが5台設置されていた

 

 

南側の敷地では社宅の建て替え工事が始まっていた

南側の敷地では社宅の建て替え工事が始まっていた

 

問題は南側に隣接する土地で社宅の建て替え工事が始まったこと。5階建ての社宅を解体して新たに同じ5階建てのマンションが建設される予定だ。これまでは単純な5階建てで日照に問題がなかったが、マンションになると、階段状の構造になる結果、設置されている太陽光パネルが日陰になるという。

現行の建築基準法は用途地域ごとに対象の建物が一定時間以上影を落とさないよう規制しているが、この規制はあくまで居住者を対象にしたもので、太陽光発電設備への影響は考慮されていない。建築基準法的には問題がないというのが市当局の見解だという。

NPO法人側は「電気には財産的価値があり、財産権の侵害に当たる」と問題を提起。計画の見直しや、建築物の多い川崎市では今後も起こり得る問題だとして太陽光発電設備への日陰規制を条例化するよう市当局に要望している。

 

少し離れた武蔵小杉は高層ビルが林立している

少し離れた武蔵小杉は高層ビルが林立している

 

発電所マンション

発電所マンション

 

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